RED GARDEN#22
観終わりました。なんだかこーモヤモヤが。
アニムスとドロイドなんで和解しないのー？っていうのは、まぁ、和解できるもんならしてるけどそう簡単なもんじゃねーだろ？という民族紛争的なアレだとは思うのですが。ドロイド側には「生まれてきた子」っていうものが存在しているけど、アニムスは空いた棺ができると新たに仲間に足すとか、どうも「生まれて」はこないっぽい？とか、こーー色々と、そういうものなんですよーって受け入れ可能だけど気になるよ！な部分が多いアニメでした……。
呪いの書ってなによーーーー。
リーズは、あれですかね。拉致って殺してアニムスにしようとしていたらドロイドに拉致られた、の？ でも時間的には、エルベが目をつけてちょっかいかける→拉致なわけでー……。なのですが。
なんでしょうね。設定とか、そういうのは、まあ、目を瞑れる。でもせめて、せめて心情的に納得いかせてくれーー。
残された家族を思うと辛くてたまらない。父親と和解できたクレアはいいよ。ローズもいいよ。「生きたい」に繋がると思うよ。たとえ記憶を失っても、ここまでの道のりが消えてしまうわけじゃない。納得いかない部分もあるし、だからといって記憶を失って目覚めるENDが美化されることもないと思うけど、なんとなく雰囲気でジーンとして終わりにできる。
でも、レイチェルの孤独とケイトの百合はなんなのーーー。
レイチェルの生き方をかっこいい、と片思いの彼が最後に認めてくれてレイチェルは泣いていたけれど、でもそれって、それって、レイチェルの弱さとかを結局誰も受け止めてはあげてないじゃないか。華やかで、オシャレで、空虚じゃないか。そんなレイチェルがかっこいいよ。わかる。わかるけど、なんだか一番悲しかった。
ケイトは男性ヘイトでポーラとらぶらぶしてたけど、お姉ちゃんには彼氏のことを教えてあげたのかなぁ。あの仲の良さそうだった家族よりも、ポーラと最後の夜を過ごすことを選んだ理由はなんなんだろう。ポーラに贔屓にされても困ったように微笑むばかりで、「愛してる」とか言われても受け入れたようにも拒絶したようにも見えなかったのに。なんとなく、ケイトの魂の外側にポーラはいるように見えたのに。
そんなにも、ケイトの心の支えはポーラだった？
そして、色々な悲しみを知ったはずなのに、アンナにむかってひどい言葉を吐いてしまえる*1のって、なんなんだろう。最後の最後で、なんだか一番みていてつらかった。「化け物」と言われて傷つく彼女たちがなぜ、違う少女を「化け物」と罵るのだろう。ケイトは騙されもしたけど、救われもした*2のに、どうして。
そういう意味で、心情的に落としどころがあったのは、エルベだけかもしれない。ケイトを助けにいかずにはいられなかったことも、アンナを自分の手で殺したことも。
そして、私はなぜかリーズにだけちょっと救いを感じておりまして。もちろん可哀想なんですけれども！ エルベはそもそも、本当にリーズと恋に落ちたんだよ説を唱えたい。ドロイドは実験体用のアニムスが欲しくて当初はケイトたちも含めて略奪しようと襲ってきたわけですよね。一人だけ連れ去られたーって言ってましたし。アニムスなら誰でも良くて、たまたまそれがリーズだった、という解釈です。どこかでリーズに近づいたのは狙っていたからだって発言とかあったかなぁ。
とにかく割りと希望のない終わりだったので、リーズが最後にエルベとの恋の思い出の中で消滅していったことを私は「よかったね」と捉えたい！ それを本気でよかったね、と思うためにも、その思い出は嘘じゃないと信じたい。
そしてアニムス＆ドロイドの唯一の生き残りであるケイトたち４人は記憶を失って目覚めるという……。思い出は嘘じゃない。過去そのものは消えはしない。けれども、彼女たちの心の中には戻らない。過去の思い出の中で消滅していったリーズ（アニムスでありながらドロイドとしての呪いにもかかった少女）と、永遠の命を抱えて生きていかなくてはいけない思い出を持たない少女たち（アニムスでもドロイドでもなかったのに巻き込まれた普通の少女たち）。
ううう。ひどいーー。ぶっちゃけリーズが記憶を取り戻し始めたのも、ケイトたちが記憶を失うのも、このラストの対比をやりたいがための思いつきなんちゃうんかーと問いつめたい。あ、あんな、花とか咲いちゃってさ！ わーいレッドガーデンだー って、バカ！意味がわからねーよ！！ えーん。
丁寧に、丁寧に、丁寧に作ろうとしてハッと気付いたら時間なかった！みたいな印象のアニメでした。こんなはずじゃなかったんだよ…という。
でも、こんなにもファッションに気を使っているアニメは初めてで、そのお洋服の素晴らしさは感動的ですらあったので、観て良かったと思います。途中のアイキャッチが変化しなかった時期に迷走したんだろうな…とか邪推しつつ。
