砂沙美☆魔法少女クラブ2 言っておくけどハンパない思い入れだよ!

キモい感情移入&妄想披露のお時間です。鎮静化させようとこんだけ寝かしたけど妙な妄想が膨らむばかりだったので覚悟して。


今シリーズ通して、美紗緒ちゃんはEDを独り占めしていただけのことはあって、とても丁寧に描かれていた。美紗緒ちゃん物語、完。というところ。

が! 私が納得いかないのは、砂沙美ですよ! 私の愛する砂沙美!!

砂沙美の持つ役割というのは本来的にはかなり単純で、あんまり物事を考えなくて、もちろん日々の悩み事はあっても根本的にはアホで楽天家で、みんなを照らす太陽のような子。白痴レッド的役割ですよね。で、その、太陽っぷりが、影を濃くもするから美紗緒ちゃんは黒化してしまうし、太陽はおお命の星YOだから、影すらも救われる。
少なくとも私はそう思っていた。砂沙美だけが、砂沙美の無邪気さだけが、美紗緒ちゃんへの想いを疑うことなく貫くことができて、それがあるからみんなの声が届くようになるんだって。

実際は、もっと素敵で、司さまもアンアンもまことちゃんも、自分たちで自分たちの中の膿を出し合って腹を割って、その上で美紗緒ちゃんに「ともだちじゃん」という結論をだすし、ださせる。そこに砂沙美の影響は多分なくて、彼女たち自身のぶつかり合いで、彼女たちの距離は縮まった。
観ていてマコトが「でもさー」って言い出した時には「おまえーー」って思ったけど、もちろんこれはすごくすごく正しい展開で、そもそものコンプレックスの原因である砂沙美が何を言っても美紗緒ちゃんの気持ちに届かない可能性は高いし、なによりも美紗緒ちゃん自身が思い悩んでいたことは「みんな砂沙美ちゃんのことばかりが大好きで私のことなんて誰も愛してくれないんだ」というところに根ざしているので「美紗緒」でも「砂沙美」でもない人たちが「美紗緒ちゃんのことだって大好きじゃん! なんで砂沙美>美紗緒って思い込むのよ! ばかばか!」って言ってくれないと救われない。だから、良いのだ。良いのだけれども。
砂沙美は、美紗緒ちゃん説得のときにあまり発言をしなかった。


美紗緒ちゃんに

砂沙美ちゃんには、わからないよ

って言われた晩の砂沙美を思い出すと、涙が出てくる。指輪を直しながら「わかんないよ……」ってつぶやいた時の砂沙美を思うと、本当に胸が裂けそうな気持ちになる。
多分、砂沙美は本当に美紗緒ちゃんの抱えたコンプレックスがわからないし、魔女界にいってしまった美紗緒ちゃんにナゼばかりが浮かぶし、でもきっと戻って来てくれるもん!根拠ないけど!と思っているのだ。それこそが太陽たるゆえんなのだけれども、けれども、砂沙美には美紗緒ちゃんを説得するための言葉を持てない。美紗緒ちゃんの、どこを怒ればいいのか、なんて喧嘩すればいいのか、わからない。指輪を差し出すことしかできない。


で、砂沙美を待っていたのは、アミちゃんをもう一度封印しなくてはいけない、という使命で。
アミちゃんは、砂沙美を小さくて柔らかくて暖かくて、守らないといけないものって認識していて、それって嬉しい認識ではあるけれど、恋ではないってことは、きっと砂沙美にもわかる。ネタのようにガチホモガチホモ言ってきたけれど、本当にアミちゃんが恋している相手は銀次パパだけなのだろうと思う(真顔)。


空から落ちる自分を、抱きとめてもくれないアミちゃんを、砂沙美はどう思っただろう。
封印されていくアミちゃんを、砂沙美は何を思って見つめていたんだろう。


もう、本当に苦しくて書けなくなるくらい悲しい。めちゃんこ長文書いてますけど!


まっすぐに明るく生きていたら、思いもかけないところで大事な友人を傷つけることがあるんだ、ということを知って。
生まれて初めて大好きになった人は、自分の家でいつ目覚めるとも知れない眠りについていて、そういう状態にしたのは他でもない自分たちで。


そして、そのまま番組は終わってしまった。美紗緒ちゃんは日常に戻ってきて、ひっこみじあんながらも、時折いじけながらも、楽しく毎日を送ることだろう。司さまはきっと相変わらず神で、アンアンは司さまを追いかけて、まことは……なにしてんだろね? とにかく、平和な日常が帰ってきた。

最終回の最後、砂沙美が愉快なアミちゃんソングを歌いながら不意に泣き出すシーンが、今もつらくて見返すことができない。なぜせめて、身体が魔女の世界にないの。なぜ砂沙美のそばにいるの。砂沙美はいつまで眠るアミちゃんを見つめながら生きて行くの。

なぜ、砂沙美だけが、継続する苦しみの中で生きて行かねばならないの。