仮面ライダー響鬼 第29話 「二十九之巻 輝く少年」

いやぁ、良いなぁ。響鬼さんは本当に良いよ。明日夢くんは、良い大人に恵まれたね。雨の中をテントにかけこんで着替えろよ、といわれて素直に脱ぐ明日夢くんとか普通にハァハァなわけですけれども、そんな腐った感想をはるかに凌駕して響鬼さんの話が良かったー。
ちゃんと、少年は悪くないって言ってくれて、そしてそれが現実だ、って続くところが素晴らしい。正しくても踏みにじられることがあるって、誰でも言えることだけど、じゃあどうすればいいんだっていうところはそうそう言えたもんじゃないよね。でも、響鬼さんだから「心を鍛えろ」っていえる。今までの関係がまるまる生きてくる。そうやって、言葉がちゃんと届くから「心を鍛えておけ」なんて、ともすればスルっと流れそうなありがちな言葉が重みを持てるんだよなぁ。
明日夢くんが本気でうらやましいぜ。お母さんもなんかわきまえてるし。これ子どもと一緒に観ているお母さんがたはどう感じるんだろう。
そりゃあ翌朝、明日夢くんも一生懸命朝ごはんの支度しちゃうよ。響鬼さんの役に立ちたくなっちゃうよ。ああ、本当に素晴らしく正しい大人のあり方だー。こういうふうになりたいって、心から思える大人だー。
ずっとずっと、この仮面ライダーは子どもが観てどうなんだろうなぁって思ってたけど、ちゃんと子どもを見据えて作ってるんだな、この番組。
んでもって今回は、トドロキとイブキのサンドイッチ攻撃なんかもあって戦闘シーンも楽しく。エイキさんギャグも楽しく。つか、赤くなった響鬼さん強すぎですよ。この人たち、せっかく楽器で攻撃してるんだから、最終的には「音を合わせるんだ!」とか言って合奏してくれるといいんだけどなー。